看護教育研究
介護福祉士資格を持つ看護師の看護・介護についての認識
松本 幸枝
1
,
布施 千草
1
,
大室 律子
2
,
合田 典子
3
1植草学園短期大学福祉学科
2千葉大学看護学部看護実践研究指導センター
3岡山大学医学部保健学科
pp.412-417
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100058
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はじめに
慢性疾患や障害を有したり,手術を受ける高齢者が増加するなか,患者や利用者が尊厳を保ちながら健やかな生活を送るためには,医療保健福祉の関連する職種が個々の専門性を十分生かしたチームでの活動が必要になる。看護師と同様,援助職である介護福祉士は,対象の個の生活を豊かにすることや自立に向けての援助を高齢者や障害者に行うことを役割として期待されてきた。
しかし,介護福祉士として働いた経験を持ちながら,さらに看護師資格を取得し,現在看護師として勤務している者もいる。介護を学んだ彼らが,看護をどのように捉えているのか,看護場面で何を重視して援助活動を実施しているのかは明らかにされていない。本研究では,介護福祉士を経験したのちに,看護師として働くダブルライセンス所持者の認識を通して,看護師と介護福祉士の協働について考える。
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