訪問ほっとらいん
介護福祉士の資格取得をめざす外国人看護師
宮本 恭子
1
1神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程
pp.849
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102008
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経済連携協定(EPA)にもとづく外国人看護師、介護福祉士候補者の受け入れ開始から、早くも3年が過ぎた。この間に、彼らの受け入れをめぐってさまざまな議論が登場してきた。なかでも、日本語習得の問題と、それに関連した資格取得のハードルの高さが問題になっている。介護福祉士の国家試験はまだ実施されていないが、看護師の国家試験の合格率がきわめて低いこともあり、介護福祉士の国家試験を受験する予定の外国人介護福祉士候補者(以下、候補者)は大いに不安を抱いていることであろう。
日本の介護現場では人材不足の問題が深刻な課題となっている。せっかく来日したのであるから、候補者に日本の介護現場の人材として、その能力を存分に発揮してもらうことが、日本の介護現場にとっても、彼らにとっても何より望ましいことである。
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