特別記事
東京の公衆衛生で学んだこと—地域レベルの健康戦略をもつことの重要性
前田 孝弘
1
1島根医科大学精神医学教室
pp.643-647
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902896
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はじめに
平成9年3月で,東京都豊島区池袋保健所を退職した。東京の公衆衛生に11年在職したことになる。池袋保健所においての取り組みは,本誌1996年増刊号において,「池袋保健所のパラダイムシフト」として紹介させていただいた。今回「東京の公衆衛生で学んだこと」という標題でまとめさせていただく機会を得た。11年を振り返ってみると,本稿のサブタイトルとした「地域レベルの健康戦略をもつことの重要性」が,東京で学んだいわゆるひとつの結論である。以下その時々に前頭葉にうつった諸々を記すことにする。
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