特別記事
地区活動で保健師が遭遇する危機的状況と職場体制についての調査—東京都・特別区保健婦(士)会保健婦(士)問題検討委員会
大塚 孝子
1
,
北畠 たまみ
2
,
佐川 きよみ
3
,
桜井 由美子
4
,
平岡 茂子
5
,
本間 紀子
6
,
和田 ユキ
7
1東京都秋川保健所
2世田谷区烏山保健福祉センター
3葛飾区保健福祉部介護保険課
4足立区竹の塚保健総合センター
5東京都多摩総合精神保健福祉センター
6練馬区桜台保健相談所
7東京都多摩東村山保健所
pp.224-229
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902588
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保健師は,住民のさまざまな健康問題を改善するための1つの方法として,地区活動を実施してきた。近年,援助対象としての住民の意識が変わってきたため,援助対象者から地区活動を侵入ととられることもあり,保健師が身体的被害,感染,罵倒されたり唾をはきかけられることなどによる精神的被害,ストーカー被害,性的被害,職場にいづらくさせられるといった社会的被害など,こころや体に対する被害を受けることがある。
看護職である保健師は,その教育のなかで地区活動には危機的状況もあることやその対応を学習しておらず,また,いままでにこのような観点での報告もない。
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