特集 現代の保健婦—その課題と展望
介護保険制度の推進に対し市町村の保健婦はどのような役割を担うのか
宮尾 とも子
1
1山形県小国町健康管理センター
pp.785-788
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902395
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平成12年4月から介護保険制度がスタートしました.昨年から在宅介護支援センターに配属された筆者は支援センター業務とともに,介護保険制度における居宅介護支援事業者(ケアマネジャー)としての役割を担い,要支援・要介護高齢者の個別相談対応や,関係機関との連絡調整にかけまわる日々を過ごしています.4月からの数カ月間はそれまで経験したことのない全く新しい業務に試行錯誤しながら夜遅くまでの作業が続きました.限られた期限の中で担当ケース一人一人の事情や要望に合わせて介護サービスを組み合わせ,ケアスタッフとの連絡調整を図りサービスの利用をすすめ,定期的にニーズを把握しては新たなプランを作成していく作業の連続.特に国民健康保険団体連合会とのレセプトや給付管理票のやりとりは,毎月まちがいがないか,返戻が届けば他事業所への影響は大きいと,ハラハラ・ドキドキしながら結果通知を待つという日々が続いています.同じ経験をしながら活躍するケアマネジャーが傍にいるということが,とても心強いと感じているこの頃です.
ここでは,日頃の活動を通して,介護保険と保健婦の役割について考えてみたいと思います.
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