連載 どうすればできる保健婦の拡充・2
離島の町が保健婦を確保していった足跡
美濃 千里
1,2
1兵庫県ヒューマンケア研究機構こころのケア研究所
2前・兵庫県福崎保健所健康課
pp.718-721
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902487
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兵庫県は「日本の縮図」ともいわれる。北は日本海に面する山陰地方から,南は瀬戸内海の温暖な気候に恵まれた地域まで,また高齢化の進んだ農山村から大都市神戸まで,県下各市町の地理的条件,生活文化は絵に描いたようにさまざまである。と同時に当然のことながら,本県の自治体の健康水準,保健活動体制の整備状況も多様な様相を呈している。
県の西部に位置する福崎保健所(平成13年4月から機構改革により福崎健康福祉事務所に改組)は,瀬戸内海に浮かぶ離島も管轄している。そのため,過去には他の保健所と職員の活動形態も異なっていたが,現在では保健婦・栄養士の充足が図られ,交通アクセスも随分と発達したため,他の保健所とほとんど差がなくなってきている。今回は,離島からなる家島町での「保健婦を定着させるための支援」を振り返ることにする。
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