特集 “介護予防”で保健活動を広げよう
“介護予防時代”に求められる市町村のシステムづくり
渡辺 武美
1
1加西市市民福祉部
pp.442-448
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902443
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平成10年,11年は介護保険制度を軌道に乗せるため,地域内の介護相談体制の整備,介護認定審査会の運営,ケアマネジャーの研修,市民への制度の普及など息つく暇もないほどだった。そして,制度開始の直前に「介護予防」という新しい言葉が提示され,再び新しい何かに取り組まないといけないような気持ちに駆り立てられた。
しかし,加西市では昭和601年から在宅ケアシステムづくりに取り組んでおり,平成11年度には,これを基本に「第二次加西市高齢者保健福祉計画」を策定していた。この計画では,これまで取り組んできた地域保健活動と要支援者・要介護者を対象とした介護保険制度とを整合させた「新・高齢者いきいきシステム」(図1)を掲げている。いま,まだまだ進行形ではあるが,この新たな地域ケアシステムが機能しはじめている状況である。
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