特集 個別健康教育を考える
【事例3:モデル事業からの展開】どうすれば個別健康教育を面白く使えるか
佐々木 峯子
1
,
梅津 道子
2
,
横町 里美
3
,
吉田 喜美子
4
,
宮崎 多恵子
4
,
斎藤 洋子
5
,
名生 道子
5
,
藤木 久江
6
,
北川 ゆかり
7
,
林 敏子
8
,
千ヶ崎 純子
9
,
川村 美弥子
10
1健康推進課保健計画推進係
2足立区地域生活支援センター
3中央本町保健総合センター
4中央本町保健総合センター・管理
5竹の塚保健総合センター
6江北保健総合センター
7千住保健総合センター
8東和保健総合センター
9健康推進課保健計画係・管理
10健康推進課保健計画係
pp.198-205
発行日 2001年3月10日
Published Date 2001/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902404
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足立区では,平成11年度に高脂血症の個別健康教育モデル事業を,平成12年度からは各保健総合センターで高脂血症,糖尿病の個別健康教育をスタートさせた。これまで生活習慣病対策としては,医師会に委託している健診のほか,保健所が実施している節目健診(40歳,50歳,60歳対象の2日間のプログラム。グループワークなども行う)や「糖尿病」「高脂血症」「アルコール」に分けた予防教室(それぞれ2日間)を実施してきたが,個別にアプローチする手法も取り入れることで,将来さらに効果の高いシステムがつくれるのではないかと考えたためである。
もちろん個別健康教育は,実施対象者数に限界があり,検査値が要指導の域にあるすべての住民に案施できるものではない。足立区の区民主体の健康づくり活動のなかに個別健康教育をどのように組み込むべきか,現場で実施しながら練り上げてゆくことになるだろう。そこで,まず足立区では個別健康教育をどのような土壌のなかに取り入れようとしているのかを概観し,次いで,初めての体験となった平成11年度のモデル事業の感触を,最後に,実施途中である平成12年度の担当者が「個別健康教育の使い道」をどのように感じ取っているのかをまとめることにする。
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