連載 世界のフィールドから 健康づくりはボーダレス・18
モーリシャスのエイズ国家戦略計画づくり
西村 由実子
1
1WHOモーリシャス国事務所
pp.61-63
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902381
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開会式
あちゃ,派手な会議室だなあ,と思いながらも,「エイズ国家戦略計画づくりワークショップ:保健省主催,UNDP・UNICEF・UNFPA・WHO協力,2000年9月29日〜10月1日,ココ・ビーチホテル」という垂れ幕を見たとき,身の引き締まる思いがした。エイズ国家戦略計画(Nationa Strategic Plan)は,昨年(2000年)から私の活動の中心となったプロジェクトだったからである。
私は,1999年1月にエイズ担当アソシエート・プロフエッショナル・オフィサーとして,WHOモーリシャス国事務所に赴任した。モーリシャスは,人口約120万人,面積2000km2ほどのインド洋の小さな島国だ。赴任後,1年8か月がすぎ,残り任期は3か月,まさにラストスパートにさしかかったところなのである。
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