特集 今を読み解くキーワード集
(B)活動技術
コミュニティ・オーガニゼーション
井伊 久美子
1
1兵庫県立看護大学
pp.1012-1013
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902309
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定義・語義
コミュニティ・オーガニゼーションは一般に「地域組織化事業」と訳され,ケースワークやグループワークと並んで,基本的なソーシャルワークの技術の1つである。コミュニティ・オーガニゼーションは,地域社会を単位として発生する住民の共通の生活要求,生活困難を地域社会みずからが組織的に解決するように,専門家が側面的に援助する技術過程であり,そこでの中心的な技術的要素は,組織的な問題解決のために,それらの要求と諸資源の効果的な調整や,住民や集団間の自主的な協力・協働の態勢を確立すること等にある。またコミュニティ・オーガニゼーションは,専門家の介在いかんに関わりなく,社会変動によって変化する地域社会の組織化等を可能にする,客観的諸条件を体系的に分析・検討する実践理論であるとされている。
コミュニティ・オーガニゼーションのプロセスは,次の4段階に区分される。
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