特集 今を読み解くキーワード集
(B)活動技術
B 活動技術
守田 孝恵
1
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
pp.1011
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902308
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保健活動を進めていくうえで,さまざまな活動技術が必要なことは言うまでもない。しかし,その活動技術とは何を指しているのだろうか。家庭訪問,面接,電話相談…に分類されるものなのか。それともニーズ把握,情報収集,連携調整…なのか。文献の多くは,「活動方法」「展開方法」としてこれらを記述しており,活動技術を明確に体系化したものは見当たらない。本稿では,前項の「活動方法論」との区別をする意味でも,保健活動の対象のサイズを切り口として分類し,主に用いられる活動技術について整理した。そして,類似した用語や判断に迷いやすい用語,イメージしづらいキーワードについて解説する。
保健活動を対象のサイズによって分類すると図のようになり,個に対する支援活動では主にケースワークの技術が用いられる。その中で,例えば同じ問題を抱える仲間による相談が効果的であると判断されたケースについては,ピアアプローチによるサービスなどを紹介していくといったケースワークが展開される。
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