特集 精神保健福祉にどう取り組むか
保健婦活動の現状と課題
[栗駒町]「社会参加」を支援するための市町村の課題
佐藤 昌子
1
1宮城県栗駒町保健福祉課
pp.626-629
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902232
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宮城県の地域精神保健福祉活動の特徴
宮城県では,昭和40年代から精神障害者への家庭訪問が保健所・市町村を問わず行われ,保健婦が地域精神保健活動の中核を担ってきたといっても過言ではない。私が昭和48年の町の保健婦として働き始めた頃,日町に精神障害者の台帳が整備され,訪問カルテには町と保健所保健婦の共同訪問の記録があった。宮城県の保健婦は,疾病や障害の特性はあるものの,精神障害も看護の対象であり,他の事業と同様の保健所と市町村が共同して活動を展開していくという基本姿勢が引き継がれて来たと思う。その人にとって保健所・市町村の誰が中心になってアプローチするのがよいか,が考えられてきた。
精神障害者の自主グループや回復者クラブが市町村や近隣町村を単位として結成されたり,小規模作業所の実施主体に市町村が多いことも特徴である。
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