特集 今求められる結核対策(1)—知っておきたい結核の基礎知識
—最新の診断と治療—新しい菌検査法,ツベルクリン反応による感染診断と予防内服
重藤 えり子
1
1国立療養所広島病院
pp.470-473
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902202
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結核医療は近年,新しい菌検査方法が応用できるようになったこと,ピラジナミドを併用した6か月間の短期治療が標準になったことなど,大きく変わりつつある。結核の診断に最も重要なのは菌検査であるが,その概要と新しい遺伝子検査の意義,従来の検査との使い分けを述べる。また,集団感染が多数報告されるなか,感染の診断と発病の防止も重要な課題となってきている。ツベルクリン反応(ツ反)検査を中心とした感染診断と化学予防についても解説する。
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