今月の主題 結核
話題
ツベルクリン反応の二段階試験
志村 昭光
1
,
鈴木 公典
1
Akimitsu SHIMURA
1
,
Kiminori SUZUKI
1
1(財)結核予防会千葉県支部
キーワード:
ツベルクリン反応
,
二段階試験
,
ブースター現象
Keyword:
ツベルクリン反応
,
二段階試験
,
ブースター現象
pp.559-561
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904075
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1.はじめに
わが国の結核対策の体系は,ツベルクリン反応検査(以下,ツ反応)で感染の有無を判定し,未感染者はBCGワクチンを接種して発病を予防し,既感染者にはX線と喀痰検査で発病の有無を診断することを基本にしてきた.
感染の有無を診断するためのツ反応は,本来は陰性なら未感染,陽性ならば既感染という図式であったが,主として2つの理由から混乱をきたしている.その1つは既往のBCG接種による影響であり,もう一方は既感染率の低下による偽陽性の増加である.
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