みんなのまど
東京都麹町保健所保健婦室
並木 都世子
,
飯田 忍
,
五十嵐 ヨイ
,
小坂 ケサ
,
鈴木 恵美子
,
宇野 咲子
,
宮田 満知子
,
小沼 千種
,
伊藤 幸子
pp.37-42
発行日 1957年1月10日
Published Date 1957/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201332
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麹町保健所の持殊性は,ときかれても取り立てて語る程の事もないが,(1)管内の1/3を皇居がしめ,1/3を官庁会社街,残りの1/3を住宅街と云う様に,地区の色分けが等分出来ること.(2)それに伴つて昼夜間の人口差が激しいこと.(3)保健婦室のメンバーがこの4,5年は変らないこと.等がそれに相当するだろう.古い人はもう10数年,一番新しく入つた人で4,5年になる.古株の保健婦ばかり9人勢ぞろいしていると云うといささか物々しい感じがする.がさにあらず,色々な人間がいり交つている.
映画の話と旅行の話になると,昼休みが30分位のびても知らずにしやべる婦長さん.小学生の腕白小僧と二つになる可愛いい女の子のママさんであるKさん,○○コンプレツクスのためか等と云うときついお叱りをうけるかもしれないがまだ甘つたれ声を出しながら夜学に通つているKさん,新婚ホヤホヤで受胎調節を地でいつているSさん.など,色々である.いずれも25才以上である事は云うまでもない.
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