連載 AIDS医療の最前線から地域へのフィードバックレポート・1【新連載】
UNAIDSサンドラ・アンダーソン博士講演報告—世界のAIDS状況と予防活動の重要性
石原 美和
1
,
高野 操
2
1国立国際医療センター
2エイズ治療研究開発センター(ACC)
pp.690-694
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902028
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連載のはじめに
ACCとは
近年のAIDSの治療は,プロテアーゼ阻害剤を含むカクテル療法の導入によりウイルスを押さえ込み,免疫レベルの維持や日和見感染症の予防などで著しい効果をあげています。それだけに,療養生活の支援に携わる看護職にも,病院・地域を問わず,服薬継続への支援を主とした医学的知識が求められるようになりました。
私たちは2年前に国立国際医療センターに設立されたエイズ治療・研究開発センター(AIDS Clinical Center:ACC)でエイズコーディネーターとして働く看護職で,それぞれのHIV感染者に初診から在宅療養支援にいたるまで継続してケアマネージメントを行っています。その結果,私たちの職場はHIV感染した人だけに日々遭遇するという非常に特殊な窓口になっています。私たちはこのようなACCから,地域で働く保健医療福祉従事者の仲間へ向けて情報をフィードバックする必要性を日増しに強く感じるようになりました。
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