特集 保健婦の教育を考える—基礎教育と現場をつなぐ
保健所が行う市町村保健婦の新人教育
市來 愛子
1
1富山市福祉保健部保健所中央保健センター
pp.384-388
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901975
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はじめに
新世紀を目前にして,少子高齢社会,地方分権の推進などの時代の流れを地域保健に携わる日々の対応の中で実感している昨今,直接住民サービスを行う保健婦はこの変遷の遅れることなく活動することが肝要である。そして次世代を担う人材の育成という点においても意識的の取り組まなければいけないと考えている。
平成8年度に富山市が中核市となり,地域保健法の施行とあいまって,保健婦業務は従来の市町村保健業務に加えて,精神や結核,難病,感染症など,専門的分野にも活動範囲も拡大した。その一方,福祉分野の相談業務などの複雑多岐な業務内容も保健婦に課せられている。こうした状況の中,新任者はもちろん,市町村業務に長年携わって来た保健婦の対しても新保健所体制の基盤づくりの中で現任教育を行っているが,今回は新人教育のついて述べてみたい。
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