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“おじいちゃん・おばあちゃん先生”が教室にやってきた—中野区立しんやまの家の高齢者による新山小学校との交流授業 中野区立しんやまの家・中野区立新山小学校
pp.361-364
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901972
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「いっ,せ一,のー,せっ!」
教室に子供たちのかけ声が響く。声に合わせて子供たちが,折り紙で作った四つ足の木馬の尻尾を弾く。それぞれの手元で折り紙は,くるりと1回転して着地した。うまく着地した子の歓声,失敗した子の残念がる声がまた響く。そんな子供たちに交じってニコニコしている10人の高齢者。中野区新山小学校で年1回行われている,中野区立しんやまの家利用者による3年生との交流授業の風景だ。
しんやまの家は,住民による自主的な健康学習や地域づくり活動を進めている高齢者会館で,会館利用者たちと新山小学校の交流授業は3年前から行われている(その経緯については,428ページの関連記事をご参照いただきたい)。3年目の今回は,前述の折り紙とグランドでの凧上げを行った。「宙返りして着地する折り紙を教材にして,人が歩いたり立っているのはバランスをとっているのだということまで小学生に伝えたいけど,そこまでは難しいかな」と,コーディネーターの佐谷さん。
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