評価したい「家庭保育」

　手元に一枚の写真がある。満開の桜のもとで大勢の幼児が遊んでいる。今春，横浜市旭区にある白根神社公園で撮ったスナップだ。近所の保育園児の集団，「家庭保育」の保育児，そして公園ママがつれてきた子が入り乱れて遊んでいる。固い言葉になるが，保育形態が異なる三組の子どもたちが，時間と場所を同じくしている。

　写真を思い出したのは，横浜市広報誌の最近号に「家庭保育福祉員」募集がのっていたからだ。保育所など施設保育とは違い，市の補助事業として家庭保湾福祉員（保育ママ）が自宅を使って行うユニークな3歳未満児保育制度だ。少子化対策で子育て支援の制度整備がすすむ中で，存在すら忘れられがちな「家庭保育」の文字を見つけて，やすらぎをおぼえた。