連載 新生児のみかた--新生児訪問指導のコツ・26
未熟児の家庭保育 その7
大塚 昭二
1
1賛育会病院母子保健館小児保健部
pp.40
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203244
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換気について
今回はちょっと脱線します.知り合いにこんな親ごさんがおりましたら,よく話して下さい."はしか"という病気をご存知でしょう.Oさんはこんな経験をしたことがあります.「はしかのときは暖めなければいけない」という昔からの伝えが,現在でもなお信じられています.(これは迷信で,真意は,はしかのとき肺炎などの合併症をおこさないように,寒むくしてはならぬということが暖める,しいては暖めすぎることにまで発展したのです.)
ある春の日のことです.Oさんは知り合いの家を訪問したとき,たまたまその家のこどもがはしかにかかっておりました.こどものいる部屋は迷信通りに,部屋は暖房し,その上,窓といい,戸といい閉めきってありました.
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