連載 島だより—三宅島の子育て支援・4
保育園・小・中・高校の一貫教育
真壁 繁樹
1,2
,
前田 真佐子
3
1三宅島一貫教育推進委員会
2三宅村立坪田小学校
3三宅村立坪田中学校
pp.596-597
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901812
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一貫教育のめざすもの
「三宅島における保・小・中・高一貫教育」(以下,一貫教)とは三宅島における3つの村立保育園と3つの村立小学校,3つの村立中学校,1つの都立高校が一体となって実践している教育活動である。ねらいは,島の子供たちが郷土を愛し,自分の将来に夢や希望をもって生きることができるように,保育園,小学校,中学校,高等学校の一貫した意図的教育を推進すること。
三宅島の子供たちは保育園から高校卒業まで単一学級でほぼ同じメンバー集団で成長していき,3つの地域に別れていてもほとんどの子供が都立三宅高校で学ぶ。そこで,各園校が連携を取り子供の成長を見据えて意図的な取り組みを行ったならば,素晴らしい子供たちが育つのではないか。それぞれの努力がかみ合うと,より効果的な教育活動が展開されるのではないかと考えられた。
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