連載 新生児のみかた--新生児訪問指導のコツ・22
未熟児の家庭保育 その3
大塚 昭二
1
1賛育会病院母子保健館小児保健部
pp.39
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203148
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Oさんの産院で未熟児が生まれました.2,200gで比較的元気のよい子です.しかし母親が分娩後,ちょっと異常がありましたので,家庭へつれてかえり,保育することを考えねばなりません.相談した結果,母親がじょうぶになるまで,少しの間施設へ送り保育を頼むことにしました.このように,未熟児でもすべてが家庭保育をすることができるとはかぎりません.未熟児自身の異常もあるでしょうし,この例のように母親および家庭側の事情のため家庭保育のできない場合もあります.すなわち家庭保育のできる未熟児を選ぶことが必要になってきます.そこでこの適応例を選たくする条件(目安)を簡単にあげてみましょう.
これはあくまで,一応の目安ですから,未熟児の個々によって違ってくることも大いにありますから,ケース・バイ・ケースで処理をすることを念頭においてください.
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