連載 新生児のみかた--新生児訪問指導のコツ・29
未熟児の家庭保育 その10
大塚 昭二
1
1賛育会病院母子保健館小児保健部
pp.32
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203291
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感染の予防:感染の予防で保育器について注意することは,隔離と消毒です.
隔離:"新生児には専用の部屋をとるべきである"といわれています.まして未熟児の場合にはなおさら専用の部屋で隔離することが望ましいことです.とはいっても現実には必ずしもそのようにいかぬ場合があります.そのときはどうするか,部屋の中に未熟児だけのコーナーを作ることを工夫します.ビョーブ,カーテン,ツイタテで間切りにすることも結構です.またカヤ(現在では使用する家庭が少なくなりましたが)を利用することも一つの方法で,夏季では虫にさされないこと,物の落下によるケガを防げること,ことに冬季では暖房の効果のあることなど一石二鳥といえましょう.
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