連載 島だより—三宅島の子育て支援・2
子どもって素晴らしい—島の保育のさきがけを務めて
鈴木 則子
1
1元三宅村立保育園
pp.424-425
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901780
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筆者は三宅島に生まれ,昭和47年に三宅村に就職するまで都区内に勤め,乳児院や母子寮も経験した。その頃の三宅島は子どもの数も今より多く,保育園は5つもあった(現在は3か所)。保母の有資格者も少ない中で,従来の保育の見直しや質の向上,村立保育園の一貫性を求めて研究会を重ねてきた。逆風もあったが,子どもによいものを提供したい一心で周囲に理解を求めてきた。
昭和54年には,校長会から誘いを受け,保育園・小学校・中学校・都立高校による三宅島一貫教育研究会が組織された。「すごい子育てができる」と賛同したわけだが,翌年には『日常の基本的生活習慣』についてのアンケート調査を全校で実施した。このことで,各園各校の連携が深まり,また家庭生活の様子も見えてきた結果,ポイントをしぼった指導が行え,子供たちの気がかりな点がなくなるなどの指導効果も現れた。
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