連載 統計学入門一歩前—保健婦のための統計学・3
モデル的世界と経験的世界の往復
大賀 英史
1
1(財)結核研究所・国際協力部
pp.249-253
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901749
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
観念は経験の流れへ溶かされねばならないと同時に,経験の流れは観念に結晶しなければならぬ。方向がどうであれ,一方交通はいけない。往復交通でなければならない。往復交通によって,一方では,経験は野放しにされないで,抽象的観念の助けを借りて自らを組織化することが出来,自らを高度化することが出来る。他方では,観念や観念のシスチムが経験のテストを経て豊かになることが出来,成長することが出来る1)。清水幾太郎(社会学者,1907-1988)
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.