連載 統計学入門一歩前—保健婦のための統計学・2
分析的把握と直観的把握
大賀 英史
1
1(財)結核研究所・国際協力部
pp.154-158
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901734
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事物を認識する仕方に二つの根本的に異なる方法において一致している。その一つは事物のまわりをめぐる仕方であり,他のものは事物の中へ入ってゆく仕方である。第一の仕方すなわち外からものを眺める認識の仕方は,当然それが如何なる観点に立つか,また如何なる符号によって表現するかに依存するけれども,第二の認識の仕方は,そのものの中へ入って行くのであるから,観点の相違には拘わらないし,また如何なる符号にも依存しない。第一の認識は相対的なものにとどまるけれども,第二の認識は—それが可能な場合には—絶対的なるものに達する1)。
アンリ・ベルグソン(19世紀フランスの哲学者)著『形而上学入門』より
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