特集 保健婦活動に効果的に生かす地区把握
地区把握のすすめ方—地区把握を活動に効果的に生かすために
後閑 容子
1
1群馬県立福祉大学校保健学科
pp.279-283
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900046
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はじめに
昭和62年末の保健婦の就業場所は,市町村46.7%,保健所37.5%を占める数値となっている。このことから,現在わが国における保健婦活動の大部分が,県や市町村に基盤をおいて行われていることを知ることができる。多くの場合,保健婦は担当地区という場を得て活動している。なかには,市町村,保健所,あるいは,地方単位に至るまでのさまざまな大きさの地域を対象に保健婦活動を行うこともある。
保健婦は,一般的には,どのような規模の地域を対象としても,自らの保健婦活動を展開するためにその第1歩として,対象とする“地域”を知ることからはじめる。しかし,このような一般的とされていることが“できない”と悩んでいる保健婦が意外と多いようである。
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