特集 評価について考える
発達障害児療育教室事業の評価の試み—国立公衆衛生院専攻課程特別演習から
西田 茂樹
1
,
小嶋 由美
2
,
磯濱 亜矢子
3
1国立公衆衛生院保健統計人口学部
2静岡県総合健康センター
3岡山県保健福祉部
pp.120-125
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901729
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要約
国立公衆衛生院の専攻課程のカリキュラムには,特別演習と呼ぶ調査・研究能力の向上をめざした必修の科目があります。昨年度の学生(保健婦)2人が,この特別演習で保健事業の評価に取り組みました。彼女たちは,評価の対象として,それぞれ静岡県と岡山県の保健所で担当していた発達障害児の総合療育事業を取り上げました。事業の評価には多様な側面があります。彼女たちは,まず,総合療育事業の流れを検討し,事業の各段階での種々の評価の必要性を整理しました。その中から,障害児の療育教室(以下,発達教室)の効果の評価を行うことにしました。彼女たちは理想的な発達教室の効果の評価法を検討し,その中から限られた条件下で可能な方法を選択して,それぞれの保健所の発達教室を対象として,評価を試みました。拙い試みですが,多くの保健婦の方たちの参考になることを期待して,彼女たちが学び,考え,試みた週程を紹介します。
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