連載 公衆衛生院からの発信・24(最終回)
国立公衆衛生院の新しい研修計画
上畑 鉄之丞
1
1国立公衆衛生院
pp.51-53
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902655
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2002年4月,国立公衆衛生院は埼玉県和光市の新庁舎に移転,国や地方自治体の公衆衛生従事者の新たな教育研修を開始する.本館(5階建),研修研究棟(8階建),寄宿舎(8階建,150人収容)からなる新庁舎は,来年3月の移転を控えて内装が進められている.さらに,2年後には実験研究棟(6階建)も完成することになっている.
和光の新研究所は,国立公衆衛生院(111名)を中心に,国立医療・病院管理研究所(12名),国立感染症研究所(6名)の職員や研究者で構成される.図のように16部,1センターからなり,職員数は129名(うち研究職88名)である.国立試験研究機関の再編で,国立公衆衛生院の実験系分野がそれぞれの研究所に統合されたため,教育研修では,感染症分野は国立感染症研究所,食品・医薬品分野は国立食品医薬品研究所,そして栄養学分野は独立行政法人の国立健康・栄養研究所などの支援を受けることになる.新組織には,医療関連の3研究部や口腔科学部が加わるほか,新設の福祉サービス部が加わるなど,21世紀の公衆衛生の新体系を考慮した組織になっている.国立公衆衛生院のこれまでの学部も,疫学部,公衆衛生看護学部,公衆衛生行政学部を除いて大幅に再編される.
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