特集 ケアマネジメント
I章 ケアマネジメント総論
ケアマネジメントとは
白澤 政和
1
1大阪市立大学(生活科学部)
pp.955-962
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901669
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はじめに
1994年12月に厚生省報告書『新たな高齢者介護システムの構築を目指して』において,公的介護保険とケアマネジメントの導入が提唱されて以来,ケアマネジメントの論議は活気を帯びてきた。いまや,“ケアマネジメント・ブーム”といった状況を呈している。
さらに,2000年4月から開始が予定されている公的介護保険においては,介護支援専門員という名称で,ケアマネジメントが実施されることになる。具体的には,医師,歯科医師,薬剤師,保健婦,看護婦,理学療法士,作業療法士,社会福祉士,介護福祉士などで,一定の実務経験をもつ者に対して,試験・実地研修でもって,都道府県知事が彼らをケアマネジャーとして認定をしていこうとしている。こうした状況で,ケアマネジメントの議論は,それぞれの専門職において一気に加熱してきている。この小稿では,介護保険とは別にして,ケアマネジメントとは何かを明らかにすることを目的とする。
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