特集 地域リハビリテーション—保健活動にどう生かすか
リハビリグループ“友だちつくろう会”の活動—保健所から自立して行う地域リハビリ
加藤 征男
1
1友だちつくろう会
pp.816-821
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901648
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“友だちつくろう会”の発足
私が所属する“友だちつくろう会”に「参加するのが嬉しい,楽しい」と言って下さる仲間たちの笑顔に支えられ,われわれの会はこの秋8年目を迎えます。正式には“リハビリ自主グループ友だちつくろう会”(以下,友だちつくろう会)と言います。平成元年11月1日の江戸川区小岩保健所リハビリ教室に日本医科大学教授の竹内孝仁先生をお迎えしての講演の中で,「何でも興味を持ちましょう」「友だちを3人つくろう」「病気を苦にするのはやめよう」と3つの提言を先生がされたことから会は始まりました。その日の参加者19人(家族,介護者3人を含む)は,「みなさん,何か趣味はありますか?」という問いかけに一瞬しーんとなってしまったのでした。私を含めた何人かが怖る怖る手を挙げたのですが,先生は「みなさんの会を作ったらどうですか? 会を運営するには,会長さんなどが必要です。どなたか,なってくれる人は?」と言われ,いつの間にか私がその会長をすることになっていました。先生は帰りに名刺を出して,「何かあったら電話下さい」と言って下さったが,どうしたらよいかまったくわからず,まず保健所のリハビリ担当保健婦さんに相談しました。
保健婦さんのアドバイスを受けて,先生の講演に参加していなかった人へ電話をかけ,趣味のクラブの勧誘を開始しました。
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