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—自主グループの地域リハビリテーション—仲間と一緒に過ごすのが最高の地域リハ 友だちつくろう会
八木 保
pp.765-768
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901639
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保健所・市町村や病院から離れ,当事者たちが自主的に地域リハビリや生活リハビリを進めているところがある。本号特集では,その事例として江戸川区小岩保健所から自立して自主的に活動している江戸川区の友だちつくろう会の報告を加藤会長にご執筆いただいた(816ページ)。本欄では,友だちつくろう会のある1日を紹介する。
小岩保健所の機能訓練教室の講演講師に招かれた竹内孝仁氏(日本医科大学教授)が教室生たちへ,障害を持っても友だちをつくる目的の“趣味の会”づくりを勧めたことがきっかけで,平成元年末に発足したのが友だちつくろう会である。翌年3月には保健所外で活動するように担当保健婦から勧められたことについて,加藤さんは“最初にぶつかった壁”ととらえたようだが,いつまでも保健所の中で見守っていられない以上,保健所から自立して活動する時期を保健婦が考えた上での勧告だったようである。ボランティアの利用などの手段をアドバイスされて保健所からの自立を遂げ,試行錯誤を繰り返しながらもさまざまな自主活動や区内の他の自主グループとも交流などを進めているのは加藤氏の文章にあるとおり。現在は,会員74人が会費2,000円(半年)で趣味の会,各月の行事,カラオケなどに自分の都合に合わせて参加している。
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