特集 自治体病院の存在意義
地域医療を支える自治体病院のあるべき姿―みんなでつくろうみんなの医療
佐藤 元美
1
1国保藤沢町民病院
キーワード:
ナイトスクール
,
意見交換会
,
住民との対話
Keyword:
ナイトスクール
,
意見交換会
,
住民との対話
pp.186-189
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101907
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藤沢町民病院での経験から自治体病院のあるべき姿を考えてみたい.医療過疎からの脱却を目指して1993年に設立された藤沢町民病院は,設立当時から両立の困難な課題を解決することを求められていた.医師不足の岩手で医師を集め,良質な医療を提供し,患者を集め,黒字を達成することである.様々な試みを行ってきたが,その中で成果があり,現在の藤沢町民病院のあり方にも大きな影響を与えているのが住民との交流である.
その1つは「ナイトスクール」である.病院スタッフが夜に地域に出向き住民と藤沢の医療について話し合う企画である.16年間にわたりナイトスクールを継続し,病院と住民との良好な関係がつくられてきた.
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