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連載 海外文献紹介—東京大学医学部地域看護学教室からの発信・18
フィンランドにおける地域看護サービスへのアクセスに関する住民の見解
Paivikki Koponen, Hanna Okasanen, et al : Population views on access to community nursing services in Finland, J of Advanced Nursing, 24, 727-735, 1996.
福田 庸子
1
1東京大学大学院・地域看護学教室
pp.488-492
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901590
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はじめに
フィンランドでは,1940年代に全地方自治体をカバーする総合的公衆衛生看護システムが作られ,各地域内で必要な看護ケアは,第一次予防から治療サービスまで,公衆衛生看護婦によって,地元の医師や助産婦との密接な協力関係を持ちながら提供されていた。
1972年,全地方自治体に,多種の専門職からなる公的ヘルスセンターが作られ,1990年代には,2200人の住民に対して医師1人,1100人の住民に対して看護婦1人がヘルスセンターで雇われるようになった。また,公衆衛生看護婦のほかに,正看護婦も雇われ,特に慢性疾患の患者や高齢患者に関わっている。
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