特集 新しい高齢者観と保健婦活動
保健婦として高齢者観をとらえなおす—機能訓練教室をとおして培った高齢者観・障害者観・人間観を持って高齢者の在宅サービスに関わる
斎藤 眞理子
1
1鹿沼市保健福祉部長寿課
pp.443-447
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901584
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高齢者観のパラダイム・シフト
現在,筆者は,福祉部門で高齢者への在宅サービスの仕事をしている。それは,老いても障害を持っても“住み慣れた家で,生き生きとした,人間としてあたりまえの生活”が最後まで続けられるためのお手伝いをさせていただくことだと思っている。
主な仕事を具体的に列挙すると,
●在宅生活を可能にするための条件整備や地域のケアシステムの開発
●ヘルパー派遣申請者への訪問とケアマネジメント
●ケアの充実を図るために,食事・排泄・入浴などの介護方法や住まいの工夫(住宅改造)と介護用品を家族やヘルパーに具体的に示す
●保健・医療との連携
●訪問や相談で把握した地域の実態を高齢者行政に反映させる
などである。
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