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連載 海外文献紹介—東京大学医学部地域看護学教室からの発信・6
家庭で暮らすがん患者とそのケア提供者たちにとってのケア・ニード—量的調査結果
Alice J. Longman, Jan R. Atwood, Jacqeline Blank Sherman, Jamie Benedict, Tsu-Ching Shang : Care needs of home-based cancer patients and their caregivers - Quantitative findings, 15(3), 182-190, 1992.
水野 道代
1,2
1東海大学健康科学部看護学科
2東京大学大学院医学系研究科保健学専攻博士課程(地域看護学)
pp.482-487
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901373
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はじめに
包括的なホームケアの主要な目標には,健康増進,疾病予防,健康回復,健康維持が含まれる。ホームケアは,病院にいるよりも費用のかからないものとして費用効果の面でも注目されてきた。しかし,外来でケアを受けている患者は,しばしば家族や友達からの相当な援助を必要とする。この論文では,外来通院をしているがん患者のみでなく,彼らの家族や友人といった,いわゆるケア提供者にとってのホームケアのニードについて述べる。
患者と看護婦では,患者の対処やセルフケアの能力に関するとらえ方が異なっていることが報告されている。もし,がん患者やそのケア提供者のニードが当事者本人たちによって定義されたら,看護や他の医療機関が提供する,家庭で暮らす患者へのサービスはもっと効果的なケアとなり得る。
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