特集 伝えたい情報・知りたい情報
今ある情報を住民にどう見せていくか—健康教育で,地域の環境汚染の現状をスライドで紹介した事例
佐藤 美智子
1
1秋田県秋田保健所
pp.106-108
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901314
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ことの発端
平成3年,秋田保健所から40km離れた男鹿支所に転勤と決まった時,私は複雑な気持ちであった。というのは副支所長というポストは支所の総括の他に,献血という業務が課せられると聞いていたからである。
献血は住民の善意による崇高なボランティア事業であるが,献血の目標値が保健所ごとに決められており,毎月実績が評価されるのである。献血業務とは広報と献血時の立ち合いが中心である。前任者はこの土地での永年保健婦長を勤めた方であったが,「献血は本来保健婦の業務ではない」といい残して退職された。
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