特集 母と子をまもる保健婦
口絵
“事故はどこにも”—スライド誌上紹介
石垣 純二
pp.53-60
発行日 1959年5月10日
Published Date 1959/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201860
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厚生省の統計によると,14才以下の子どもは胃炎・腸炎・十二指腸炎などおなかの病気がもとで死ぬよりも,また肺炎・気管支炎など呼吸器系の疾患がもとで死亡するよりも,年々不慮の事故によつて幼い生命を奪われる数の方がずつと多いといいます。事故がもとで,死亡にいたらないまでも,一生治らない傷をのこしたり,不具になつたりする者の数は死亡者の約10倍とみてよいでしよう。
ここに紹介するスライド“事故はどこにも”は,この問題を取上げて「どうしたら子どもを事故から守ることができるか」を,具体的に平易に説いてあります。子をもつ親の一人一人に見てもらいたい,いわば安全教育の手びきですが,対象を考えて,〈都市編〉と〈農村編〉の二つにわけているのも親切です。
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