特別記事
新しい高齢者介護システムの構築に向けて—高齢者介護・自立支援システム研究会報告書を中心に
伊原 和人
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1厚生省大臣官房政策課(高齢者介護対策本部)
pp.540-547
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901174
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はじめに
改めて言うまでもなく,今日,高齢者介護問題は,国民の老後生活の最大の不安要因となっている。その解決は,高齢者の方々にとどまらず,現在,介護を必要とする高齢者を家庭で介護している,あるいは近い将来,そうした可能性を持つ現役世代にとっても,強く望まれているところである。
これまで,平成元(1989)年のゴールドプラン(高齢者保健福祉推進十カ年戦略)や福祉八法に基づく老人保健福祉計画の策定など,各般の施策が講じられているが,高齢化や家族介護力の低下などの状況が進む中,なお十分と言える状況ではない。
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