特集 高齢者介護と公的介護保険
新たな高齢者介護システムのあり方
和田 勝
1
1厚生省高齢者介護対策本部事務局
pp.670-674
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901351
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今年の2月14日を皮切りに高齢者介護問題について計13回という精力的な審議を重ねてきた老人保健福祉審議会が,去る7月26日に「新たな高齢者介護システムの確立について」と題する中間報告を取りまとめ,厚生大臣に提出した.
その要旨は,利用者本位の介護サービスが提供されていない原因となっている,福祉(公費方式)と医療(社会保険方式)という異なった制度の下で介護サービスをまちまちに提供する現行制度を抜本的に見直し,適切な公費負担を組み入れた社会保険方式による財政方式の下で総合的・一体的に介護サービスを提供する新たな高齢者介護システムの創設が必要であり,今後,同審議会として,さらにその具体的在り方について検討を進めていくというものである.
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