活動報告
地域精神保健活動にケース会議を活用したケースマネージメントを導入して
野嶋 佐由美
1
,
竹島 正
2
,
横山 鹿津子
3
,
山中 佳代
3
,
島村 千春
3
,
田所 淳子
3
,
小嶋 みか
4
,
長尾 加代
5
,
脇 節子
6
1高知女子大学
2高知県立精神保健センター
3高知県中央保健所
4春野町役場
5元高知県中央保健所
6高知県地域保健推進室
pp.319-325
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901131
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ケースマネージメントは,老人や精神障害者を対象とするケア提供方法の1つとして最近注目されている1-3)。ケースマネージメントとは,ケースのニーズに応じて,その人に必要な複数のサービスを活用し,サービスとケースをつなげていく援助システムである。アメリカ合衆国や英国では,地域社会で病者の生活を支え,地域精神保健活動を推進していく1つの方策として発展してきた4-9)。そしてケースマネージメントの実例やその効果に関する研究が紹介されている10-12)。
アメリカ看護協会も看護者によるケースマネージメントの重要性を指摘し,看護者がケースマネージャーとしての役割を担っていくべきであると強調している13)。わが国でも,ケースマネージメントという言葉は用いられていなかったものの,従来より保健婦は関連サービス機関と連携をとりながら地道にケースを継続してマネージメントしてきた。
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