連載 保健婦日記—雪と螢の里の仲間たち・4
保健活動はムカデ競走で[その1]—尼僧を支えるスタッフの苦労話
土田 峰子
1
1越路町役場
pp.160-161
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901099
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猪突猛進よりもムカデ競走で
私は昭和22年生まれの亥年で,今年は年女になります。干支でその人の性格を判断することがよくありますが,私の干支が亥であるとわかると,職場の人たちは納得したような顔で「クスッ」と笑いました。“亥”は突進すると方向転換ができないとか,敵を目がけて突進するなど,どうもイメージがよくありません。
昨年の自治研修で,受講者の女性の事務職の方から,「保健婦さんは毎日忙しそうに仕事をしているので,何か手伝ってやろうとすると,『私たちでできます』と言う」という話を聞きました。その町に長く住んでいるというその役場職員は「地区の情報をたくさん持っている」と自負していました。私は謙虚な気持ちで,「ぜひ先輩のみなさんの知恵と情報をその町の保健婦たちに提供してください」とお願いしました。
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