Japanese
English
症例報告
ムカデ咬症の1例
A Case of Centipede (Scolopendra subspinipes) Bite
富岡 剛
1
,
馬場 俊一
1
,
山口 全一
1
,
鈴木 啓之
1
Takeshi TOMIOKA
1
,
Shunichi BABA
1
,
Zenichi YAMAGUCHI
1
,
Hiroyuki SUZUKI
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
アオズムカデ咬症
Keyword:
アオズムカデ咬症
pp.769-771
発行日 1989年6月1日
Published Date 1989/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204159
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東京都内の団地の5階で生じたムカデ咬症を報告した.症例は31歳,男性.睡眠中に側頸部をムカデに咬まれ,痺れ感と疼痛が出現した.右耳朶下方から側頸部にかけて拇指頭大の紅斑が1個出現した.副腎皮質ホルモンを外用し,4日後には略治した.ムカデは,アオズムカデの雌と同定された.本例はムカデ咬症が,鉄筋コンクリート住宅の5階で発生した点で稀であり,ムカデの行動範囲を知るうえで興味深い.オオムカデおよび治療に関して若干の考察を加えた.
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