特別寄稿
看護職として国際エイズ会議に参加して
石原 美和
1,2
1東京大学医科学研究所感染免疫内科
2エイズ予防財団
pp.884-888
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901025
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今年の夏は,まれな猛暑に見舞われましたが,そのピークだった8月7日から12日まで,横浜にて第10回国際AIDS/STD会議が開催されました。私にとっては,初めての国際会議参加で緊張と興奮しました。国際会議だけでなく,その周辺で行われた看護関係会議への参加など,貴重な経験をすることができましたので,皆さんに報告したいと思います。
横浜“みなとみらい21”の中にあるパシフィコ横浜(横浜国際平和会議場)の帆をかたどった建物は,第10回国際AIDS/STD会議にふさわしいものでした。会場には,さまざまな人種が集い,AIDS会議の特徴ともいえる研究者以外のNGOや患者団体の参加も多くみられ,130か国から1万1000人が参加しました。日本の参加者は,5500名と半数を占め,関心の高さを示したが,残念ながら日本の円高のためにアジアで初の開催にもかかわらず,アジア諸国からの参加者が少ない印象がありました。むしろ,アフリカ勢が,鮮やかな民族衣装で目立つだけでなく,活発に発言していたのが印象的でした。
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