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International Cartilage Repair Societyのsymposiumが2004年5月26日~5月29日,Rene Verdonk会長のもとベルギーのGentという都市のInternational Congress Centerで開催されました.本学会は1997年にスイスのFibourgで初めて開かれ,その後1998年に米国のBoston,2000年にスウェーデンのGothenburg,2002年にカナダのTrontoに続き,今回が第5回となります.私は前回のTrontoで開催されたsymposiumに初めて参加しました.その際,各国での軟骨欠損に対するautologous chondrocyte transplantation(ACT),drillingやmicrofracture,mosaic plasty,allograftの成績や比較検討の報告や各治療法の問題点をうかがい,その後の2年間でどのような発展があるのか楽しみにしておりました.
今年の学会は26日のopening ceremonyに始まり,17のセッション,4つのindustry workshops and symposia,1つのfire discussionが企画されました.毎朝8時から9時30分までのstate of the artというセッションでは,軟骨,半月,幹細胞について,基礎および臨床での最新の話題を含んだ講演があり,とても有意義でした.その他のセッションでは,軟骨損傷,骨軟骨損傷,軟骨修復,骨軟骨修復,椎間板に関する基礎および臨床研究や臨床成績の発表,半月損傷の画像診断と手術方法に関する発表,scaffoldやバイオマテリアルに関する発表が,様々な国から参加した研究者により行われました.また311演題のポスター発表があり,27日と28日に30分間のposter viewingの時間が作られていました.日本からは,3つのoral presentationと16のposter presentationが出されていました.
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