特集 地域の中の個別援助
地域の中の個別援助—訪問指導基準の見直しの作業を通して
工藤 充子
1
1京都府保健環境部健康対策室
pp.865-871
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901022
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はじめに
保健婦活動の中で,保健婦の特徴を表す活動として,1人の保健婦が特定の地域を受け持ち,一定の裁量権を持って地域住民への訪問指導や健康教育を企画,実行,評価するという地域をキーワードとした地域住民の健康向上戦略を企画する活動がある。できる,できないは別として,受け持ち地域の住民を母子から高齢者を総体として把握し,個別援助を行うことが主である。
この受け持ち地域の個を援助する活動は,保健婦活動の創設期には全国的にも50%以上を占めていたと思われるが,検診や健康相談,健康教育,機能訓練などさまざまな活動に保健婦活動が拡大したことによって,保健婦の全活動の30%を占めるに至った。
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