発言席
痴呆性老人相談所の現状と課題—川口訪問看護ステーションに支えられて
鈴木 三保子
1
1川口市痴呆性老人相談所
pp.845
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901018
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かつてのキューポラのある鋳物の街,埼玉県川口市は,都内への通勤者のベッドタウンとして高層住宅が建ち並ぶ街へと変化してきている。人口は約45万人,65歳以上の人口は約8%であり若い市である。現在「高齢者福祉サービスの充実」に市は取り組みを始めたところである。
痴呆性老人対策としては「専門家の適切な指導・助言を受けることのできる体制づくりの推進」が計画にうたわれている。今年度,埼玉県看護協会・新井サダ会長は,この業務を受諾した。痴呆性老人相談所のできる前は,市役所内の「お年寄り相談窓口」で事務職が対応していた。1994年4月に開始された痴呆性老人相談事業は,月を重ねるごとに利用者が増えてきており,痴呆老人を抱える家族にとっては,「悩んでいることを安心して何でも言える」窓口として定着しつつある。
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