調査報告
生活構造・QOLからみた生活行動の分析枠組み活用の効果—教育事例への適用をとおして
藤生 君江
1
,
杉山 郁子
2
,
杉井 和美
3
,
深江 久代
4
,
鈴木 和代
1
1聖隷クリストファー看護大学
2静岡県保健衛生部健康対策課
3静岡県立厚生保育専門学校
4静岡県清水保健所
pp.810-816
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901011
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はじめに
在宅ケアが社会的ニーズとして高まっている中で,患者・家族の健康問題を的確にとらえ支援できる力が必要とされている。
従来から看護教育の中でも健康問題と家族との関わり,また生活との関わりをとらえていく必要性は強調されている。しかし,それらをどうとらえ,分析・判断して支援,評価していくかを具体化,構造化した形で明確にしているとは言い難い。したがって,講義の中で,生活体験の少ない学生に“生活”とは何か,その生活目標や生活構造などを理解させることには限界があり,難しさを感じている。学生がこれらの内容を理解していくためには,実習体験が必要である。この際,講義内容に基づき具体的な視点が提示されないと,統合して理解することは困難である。
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