研究
某職域集団における高脂血症者の行動パターンの特徴について
石井 英子
1
,
鈴木 貞夫
3
,
小林 章雄
2
,
岡本 和士
3
,
佐々木 隆一郎
3
1名古屋市中村保健所
2愛知医大・衛生
3愛知医大・公衆衛生
pp.478-481
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900944
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目的
日本人の食生活の西欧化に伴い,日本人の疾病構造は急激な変化を示している1)。こうした変化の中で,総カロリー摂取量,脂肪摂取量の増加に伴う肥満並びに血中脂質の増加に関連する疾患の増加は顕著である2)。特に動脈硬化に伴う高脂血症は,虚血性心疾患の危険因子として,今後も増加の可能性を危惧されており3),公衆衛生上効率的な予防対策の確立が急務とされている。
高脂血症は,明確な自覚症状が乏しいことから,病院や健康診断で偶然に診断される場合が大部分である。また,職域別に地域における循環器疾患の予防を目的とした高脂血症対策は,種々行われており,既に数多くの知見が内外から報告されている5,6)。これらの報告の大部分は,主に栄養学5,6)や運動学8,9),喫煙や飲酒関係10)からのものがある。
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