論壇
保健所実習の意義—保健所実習医学生の感想文から
長谷部 碩
1
,
西宮 脩
2
Mitsuru HASEBE
1
,
Osamu NISHIMIYA
2
1東京都中央区中央保健所
2東京都渋谷区保健所
pp.633-635
発行日 1988年9月15日
Published Date 1988/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207776
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●はじめに
今日の高齢・長寿の時代において医療にたずさわる医師は,地域の公衆衛生や福祉施策にも深い関心と知識をもって包括的に医療をすすめてゆくことを求められるようになってきている.専門課程の医学生が保健所において,保健所の業務およびその活動状況を実地に学んで保健行政の現状を知り,問題点を探求してその対応を身に付けることが望まれる次第である.
筆者らは,医科大学から保健所での実習を希望された場合,業務に支障のない限り,できる限り多くの学生を受け入れている.所内職員の実習への協力も積極的である.昭和58年度から実習終了時に,その評価に資するために感想文を求めている,〔58年度渋谷区保健所(所長:西宮),59・60年度中央区日本橋保健所(所長:長谷部),61・62年度中央区中央保健所(所長:長谷部)〕.今回このことについて報告したい.
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